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機内持ち込みできるモバイルバッテリーの容量(Wh)はいくつまで?|mAhからの換算・160Wh・2個の見方と表記の読み違い

「機内持ち込み モバイルバッテリー 容量」と調べると、ルールはWh(ワット時)で書かれているのに、手元の製品はmAhで書かれているという食い違いに気づきます。国土交通省 航空局の案内(確認日 2026年10月28日)では、機内持込みのモバイルバッテリーは「2個(160Wh以下に限る)まで」とされ、預け入れ手荷物に入れることは禁止、機内での充電や、モバイルバッテリーから他の電子機器への充電にも決まりがあります。このページでは、①公式の案内を原文どおり引用し、②mAhからWhへの換算式を当サイト掲載のモバイルバッテリー27品に当てはめた独自の一覧にし、③メーカーが容量をどう書いているか(定格容量・バッテリー容量・Wh併記の有無・Amazon掲載情報のみ)の違いを整理しました。換算値はあくまで筆者の計算による目安です。実際の持ち込みの可否は、製品本体の表示、メーカーの案内、搭乗する航空会社の指示で必ず確認してください。

※ 当サイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト)を利用しています。リンク先の商品ページに広告リンクが含まれます。

01悩みの整理:なぜ「いくつまで持てるのか」が分かりにくいのか

分かりにくさは、次の連鎖で生まれます。

  • ルールはワット時定格量(Wh)で決められている(国土交通省の案内は160Whを上限として示している)
  • しかし、製品や商品名に大きく書かれているのは定格容量(mAh)であることが多い
  • mAhは電気の量、Whは電気のエネルギー量で、電圧(V)を掛けないと比べられない(Wh=mAh×V÷1000)
  • 電圧は製品ごとに記載が異なり、本体にWhが書かれていない製品もある(当サイト掲載の27品のうち、Whまで併記しているのは6品)
  • さらに、持ち込める個数と、機内で充電・使用してよいかという別のルールも重なる

つまり、見る場所は3つです。①製品本体や仕様表のWh表記、②WhがなければmAhと電圧、③機内での扱い(個数・充電・保管場所)。一般にリチウムイオン電池の公称電圧は3.6〜3.7V前後とされますが、当サイトの商品ページには3.6V・3.7V・3.85Vの記載があり、電圧の違いで計算結果が変わります(後述)。

02国土交通省 航空局の案内(確認日 2026年10月28日)

以下は、国土交通省のウェブサイト・資料を2026年10月28日に確認し、記載どおりに引用したものです。表記(全角・半角)は資料のままです。ルールは改正されることがあるため、搭乗前に最新の案内を必ず確認してください。

出典

  • 国土交通省 航空局安全部安全政策課 報道発表資料「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて ~4月24日から新たなルールを適用します~」(令和8年4月14日) https://www.mlit.go.jp/report/press/kouku10_hh_000310.html
  • 同資料PDF(別紙1【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて、別紙2 定期航空協会プレスリリース) https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001995959.pdf
  • 国土交通省 航空局「~航空局からのお知らせ~」(配信番号111、2026年4月23日配信) https://www.mlit.go.jp/koku/content/001998054.pdf

新たなルール(従来のルールからの追加分):報道発表資料の記載

  • 「機内持込みのモバイルバッテリーは2個(160Wh以下に限る)まで」
  • 「機内においてモバイルバッテリーへの充電をしないこと」
  • 「機内においてモバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないこと」
  • 「適用開始:令和8年4月24日(金)」

別紙1【旅客の皆様へ】モバイルバッテリーの持込みについて:記載

項目資料の記載(原文)
1.預け入れ「預入(受託)手荷物に入れないで!」「預入(受託)手荷物に入れることは禁止されています。」「必ず機内に持ち込んでください。」
2.容量「ワット時定格量160Whまで!」「ワット時定格量が160Whを超えるものは持ち込み禁止されています。」
 計算式「mAh)ワット時定格量 (Wh)=定格容量 (mAh)×定格電圧 (V)÷1,000」(Ahの場合は「ワット時定格量 (Wh)=定格容量 (Ah)×定格電圧 (V)」)
 表示例資料中の表示例:「定格容量:27,000mAh」「定格電圧:3.7V (99.9Wh)」
3.ショート防止「ショートしないように個々に保護!」「端子に絶縁テープを貼る、ケースや収納袋に入れる、複数のバッテリーや金属品と同じ袋に入れないなど、ショートを防ぐこと。」
4.保管場所「収納棚に収納しないで!」「座席上の収納棚に収納せず、座席ポケットなどお手元に保管してください。」
5.個数(令和8年4月24日から)「モバイルバッテリーは2個まで!」
6.機内での充電「機内で充電しないで!」「機内電源などからモバイルバッテリーへの充電は禁止されています。」
7.機内での使用「機内で使用(電子機器への充電)しないで!」「モバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないでください。」「電子機器の充電は、機内備え付けの電源からお願いします。」

別紙1の注記・定義

  • 「※ 1-3、5・6に違反した場合、航空法により罰則が科される可能性があります。」
  • 「※ 持込みできなかったモバイルバッテリーなどは、宅配便などによる貨物としても航空輸送できない場合があります。」
  • 「※ 航空会社によって、より厳しいルールを設けている場合がありますので、各航空会社の指示に従ってください。」
  • 【モバイルバッテリー】として「リチウムイオン電池を内蔵するもの」「他の電子機器を充電する目的のもの」、【予備の電池(リチウムイオン電池)】として「デジタルカメラ等の電子機器の予備バッテリー」「電子機器から取り外したもの」と記載
  • 航空局からのお知らせ(配信番号111)では、機内でモバイルバッテリーから他の電子機器へ充電しないことについて「※ 法律に基づく禁止事項ではありませんが、行わないよう要請するものです。」と記載

別紙1「5.モバイルバッテリーは2個まで!」の図に示された組み合わせ

別紙1の図には、モバイルバッテリーの持ち方ごとに、一緒に持てる「予備の電池」の個数が次のように示されています(「予備の電池」は上の定義のとおり、モバイルバッテリーとは別の区分です)。

図の番号モバイルバッテリーの持ち方(図の記載)100Wh以下の予備の電池(図の記載)100Wh超~160Wh以下の予備の電池(図の記載)
①100Wh以下のモバイルバッテリー2個持つ場合個数制限なし2個まで
②100Wh超~160Wh以下のモバイルバッテリー2個持つ場合個数制限なし持込み不可
③100Wh以下と100Wh超~160Wh以下のモバイルバッテリー各1個持つ場合個数制限なし1個まで

※上記は国土交通省の資料の記載を引用したものです。航空会社ごとの個別の規定(国際線を含む)は、当ページでは確認していません。搭乗する航空会社の案内をご確認ください。

03GEARNOTE独自集計:掲載モバイルバッテリーのWhを数える

当サイトに掲載しているモバイルバッテリーの商品ページから、容量の書かれ方とWhの目安を集計しました。Whは、メーカー(商品ページ)がWhを記載している場合はその値、記載がない場合はmAh×3.7V÷1000の筆者の計算(目安)です。3.6Vで計算しても、下の区分は変わりませんでした。

項目集計結果備考
集計の対象28台(在庫あり表示の商品ページ)うちmAh表記のある27台を換算。残る1台は乾電池式(単3形×4本)でmAh表記なし
mAh表記の最小・中央値・最大950mAh・10,000mAh・25,000mAhn=27(CIO SMARTCOBY DUALが最小、Anker Power Bank 25000mAhが最大)
Whの最小・中央値・最大(目安)約3.5Wh・約37Wh・約92.5Whn=27。メーカー記載のWhがある6品はその値を使用
100Wh以下の目安27台3.6Vで計算しても3.7Vで計算しても同じ(n=27)
100Wh超〜160Wh以下の目安0台
160Whを超える目安0台
Whまで併記している6台Anker MagGo 2品、エレコム 2品、オウルテック、山善
mAhのみの記載21台うち7台は「Amazon掲載情報(メーカー公式ページには記載がありません)」としてmAhを掲載
見出しに「定格容量」を含む2台エレコム 2品(電池定格容量/電池種類・定格容量)

GEARNOTE掲載28台の仕様表より集計(2026年10月28日時点・記載のある商品のみ)。mAh表記のある27台を対象にした項目はn=27と表示しています。Whの「目安」は筆者の計算で、実際の定格量ではありません。

Wh(目安)の区分ごとの台数

Whの目安台数該当するmAh表記
20Wh未満6台950mAh(1台)・5000mAh(5台)
20Wh以上40Wh未満15台10000mAh(15台)
40Wh以上100Wh以下6台20000mAh〜25000mAh(6台)
100Wh超0台掲載品の最大は25000mAh(3.7Vで約92.5Wh)

GEARNOTE掲載27台の仕様表より集計(2026年10月28日時点・記載のある商品のみ)(区分は筆者の計算による目安。n=27)。

04mAh→Whの換算一覧:当サイト掲載27品(筆者の計算)

換算式は、国土交通省の別紙1に示された Wh=mAh×V÷1000 です。電圧を3.6Vと3.7Vの2通りで計算し、メーカーがWhを記載している製品はそのWhと電圧も並べました(mAhの小さい順)。メーカーがWhを記載している場合は、計算値よりメーカーの記載を優先してください。

商品容量(商品ページ記載)メーカー記載のWh(電圧)3.6Vで計算3.7Vで計算容量の見出し(記載)
CIO SMARTCOBY DUAL(Apple Watch充電器一体)950mAh(Amazon掲載情報のみ)記載なし約3.4Wh約3.5Wh容量
Anker Nano Power Bank 5000mAh MagGo Slim(ブルー)5,000mAh記載なし約18.0Wh約18.5Wh容量(記載)
Anker Nano Power Bank 5000mAh MagGo Slim(オレンジ)5,000mAh記載なし約18.0Wh約18.5Whバッテリー容量(記載)
CIO SMARTCOBY Ex02 マグネット 5000mAh5,000mAh(Amazon掲載情報のみ)記載なし約18.0Wh約18.5Wh容量
エレコム AC充電器一体型 EC-C57LMN 5000mAh5,000mAh18.0Wh(3.6V)約18.0Wh約18.5Wh電池定格容量
TORRAS MiniMag 5000mAh MagSafe対応5,000mAh記載なし約18.0Wh約18.5Wh電池容量(公式)
Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim(A1664)10,000mAh38.7Wh約36.0Wh約37.0Whバッテリー容量
Anker Nano Power Bank MagGo Plus 10000mAh10,000mAh39.2Wh約36.0Wh約37.0Whバッテリー容量
Anker Power Bank 10000mAh 22.5W10,000mAh記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量
Anker Zolo Power Bank 10K 30W10,000mAh記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量
Aulumu M10 MagSafe モバイルバッテリー10,000mAh記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量(製品名の記載)
Belkin BoostCharge モバイルバッテリー 10000mAh10,000mAh(Amazon掲載情報のみ)記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量
Belkin モバイルバッテリー 10000mAh 45W LEDライト付き10,000mAh記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量(記載)
CIO SMARTCOBY Pro PLUGⅡ 65W コンセント一体型10,000mAh(Amazon掲載情報のみ)記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量
CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W 10000mAh10,000mAh(Amazon掲載情報のみ)記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量
ドコモ純正 準固体モバイルバッテリー01M10,000mAh記載なし約36.0Wh約37.0Whバッテリー容量(記載)
エレコム モバイルバッテリー 10000mAh EC-C03BK10,000mAh37.0Wh(3.7V)約36.0Wh約37.0Wh電池種類・定格容量
オウルテック 準固体電池 10000mAh OEC-LPB10024-BK10,000mAh38.5Wh(3.85V)約36.0Wh約37.0Wh容量
TORRAS MiniMag Pro 10000mAh 半固体電池10,000mAh記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量
UGREEN Air モバイルバッテリー 10000mAh Qi210,000mAh(Amazon掲載情報のみ)記載なし約36.0Wh約37.0Wh容量
山善 準固体電池 モバイルバッテリー YMB-A100(B)10,000mAh37.0Wh(3.7V)約36.0Wh約37.0Wh容量(記載)
Anker Power Bank 20000mAh 87W20,000mAh記載なし約72.0Wh約74.0Wh容量
Belkin モバイルバッテリー 20000mAh 45W20,000mAh記載なし約72.0Wh約74.0Wh容量(記載)
UGREEN Nexode モバイルバッテリー 20000mAh PB53620,000mAh(Amazon掲載情報のみ)記載なし約72.0Wh約74.0Wh容量
Xiaomi 33W Power Bank 20000mAh20,000mAh記載なし約72.0Wh約74.0Wh容量
Anker Prime Power Bank 20100mAh 220W20,100mAh記載なし約72.4Wh約74.4Wh容量
Anker Power Bank 25000mAh25,000mAh記載なし約90.0Wh約92.5Wh容量

GEARNOTE掲載28台の仕様表より集計(2026年10月28日時点・記載のある商品のみ)。mAh表記のある27台を掲載(乾電池式のエレコム DE-KD01BKはmAh表記がないため対象外)。3.6V・3.7Vの列は筆者の計算(目安)で、実際の定格量ではありません。

05計算・読み替え:自分の製品で換算してみる(筆者の計算)

仕様表にWhがない製品は、次の手順で目安を出せます。筆者の計算であり、電圧は製品ごとに違うため、製品本体の表示やメーカーの案内が最終です。

手順

  • ①製品の定格容量(mAh)と定格電圧(V)を、本体・パッケージ・仕様表で探す
  • ②Wh=mAh×V÷1000 で計算する(例:10000mAh×3.7V÷1000=37Wh)
  • ③電圧が見つからないときは、3.6Vと3.7Vの両方で計算して幅を見る(10000mAhなら36Wh〜37Wh)
  • ④160Wh以下か、100Wh以下かを確認する(別紙1の図では、100Wh超〜160Wh以下の組み合わせに制限がある)

よくある容量の計算例(3.6V/3.7V)

定格容量3.6Vの場合3.7Vの場合備考
5000mAh18.0Wh18.5Whエレコム EC-C57LMNは3.6V/5000mAhで18Whと記載
10000mAh36.0Wh37.0Whエレコム EC-C03BKは3.7V/10000mAhで37.0Whと記載
20000mAh72.0Wh74.0Wh当サイト掲載のmAh表記が20000mAhの製品は4台
25000mAh90.0Wh92.5WhAnker Power Bank 25000mAhが該当
27000mAh97.2Wh99.9Wh国土交通省の資料の表示例(27,000mAh・3.7V・99.9Wh)と同じ数値
30000mAh108.0Wh111.0Wh100Whを超える数字になる例
40000mAh144.0Wh148.0Wh100Wh超〜160Wh以下の範囲の例
50000mAh180.0Wh185.0Wh160Whを超える数字になる例

※すべて筆者の計算です。国土交通省の資料が定める基準はワット時定格量で、mAhの数字だけでは判定できません。

逆算:100Whと160Whは何mAhか

電圧100Whに相当するmAh160Whに相当するmAh
3.6V約27,778mAh約44,444mAh
3.7V約27,027mAh約43,243mAh
3.85V(オウルテックの記載電圧)約25,974mAh約41,558mAh

式は mAh=Wh×1000÷V です(例:100×1000÷3.7=約27,027mAh)。電圧の数字が大きい製品ほど、同じmAhでもWhは大きくなります。例えば、オウルテック OEC-LPB10024-BKは同じ10000mAhで3.85V・38.5Whと記載され、3.7Vの計算値(37.0Wh)より大きくなっています。

06条件別の見方(どこを見るか)

あなたの状況確認する項目当サイトの記載・参考ページ
10000mAhクラスを1個持っていく本体・仕様表のWh表記。なければ mAh×V÷1000エレコム EC-C03BKは37.0Wh、Anker MagGo Slimは38.7Whと記載。モバイルバッテリーの選び方ガイド
20000mAh前後の大きめを使っているmAhとV。Wh表記の有無Anker 20000mAh・Xiaomi 20000mAhは仕様表にWhの記載なし。3.7Vで約74Wh(筆者の計算)
25000mAhを超える大容量を探している100Whの目安は約27,027mAh(3.7V)。メーカー記載のWh当サイト掲載の最大はAnker 25000mAh(約92.5Wh、筆者の計算)。比較はモバイルバッテリー比較ページ
2個持っていきたい各製品のWh(160Wh以下に限る)と個数国土交通省の資料に「2個(160Wh以下に限る)まで」と記載。別紙1の①〜③の組み合わせ表を確認
機内でスマホを充電したい機内備え付けの電源の有無(航空会社の案内)別紙1に「電子機器の充電は、機内備え付けの電源からお願いします。」と記載。モバイルバッテリー本体の充電も禁止の記載あり
スーツケースに入れて預けたい預け入れの可否別紙1に「預入(受託)手荷物に入れることは禁止されています。」と記載
乾電池式のモバイルバッテリーmAh表記がないため、航空会社・空港に確認エレコム DE-KD01BKは単3形アルカリ乾電池またはニッケル水素電池×4本。扱いは当ページでは判断しません
ポータブル電源を持っていきたいWh表記。航空会社に事前確認当サイト掲載のポータブル電源7台はいずれも204.8Wh以上の記載(下の表)。この資料の定義に当たるかは当ページでは判断しません
旅行で充電器・ケーブルも持つ出力W・ポート数(容量表記はない)USB充電器・ケーブルの選び方ガイド、USB-Cケーブルの選び方ガイド、急速充電器の比較ページ

07メーカー表記の読み違いポイント(当サイトの商品ページから)

同じ「10000mAh」でも、メーカーの書き方は一様ではありません。当サイトの商品ページの記載を、そのまま並べます。

1. 同じ10000mAhで、Whの記載が違う

商品容量の記載(商品ページ)10000mAh×3.7V÷1000
Anker MagGo Slim(A1664)「10000mAh(38.7Wh)」37.0Wh
Anker Nano Power Bank MagGo Plus「10000mAh(39.2Wh)」37.0Wh
エレコム EC-C03BK「充電式リチウムイオン電池、3.7V/10000mAh 37.0Wh」37.0Wh
オウルテック OEC-LPB10024-BK「10000mAh(3.85V、38.5Wh)」37.0Wh
山善 YMB-A100(B)「10000mAh(37Wh)」37.0Wh

同じ10000mAhでも、記載のWhは37Wh〜39.2Whの幅があります(筆者の計算では、Anker MagGo Slimの38.7Whは38.7×1000÷10000=3.87V相当)。100Whの境界から見ればどれも余裕がありますが、mAhだけで機械的に同じWhとは限らないことが分かります。

2. 「定格容量」が2つ書かれている例

山善 YMB-A100(B)の仕様表には、「容量(記載)10000mAh(37Wh)」と並んで、「定格電圧/定格容量(記載)DC5V/6400mAh(内蔵バッテリーは10000mAh 3.7V)」と記載されています。出力側の5Vを基準にした6400mAhと、内蔵電池の10000mAh(3.7V)の2つの数字が同じ製品にあるため、どの数字を式に入れるかで答えが変わります(例:6400mAh×5V÷1000=32Wh、10000mAh×3.7V÷1000=37Wh。いずれも筆者の計算)。このように複数の数字がある場合は、メーカーが示すWhの記載を確認するのが確実です。

3. 電圧が製品ごとに違う

エレコム EC-C57LMNは「3.6V/5000mAh 18Wh」、エレコム EC-C03BKは「3.7V/10000mAh 37.0Wh」、オウルテックは「3.85V 10000mAh(38.5Wh)」と記載されています。電圧が3.6V・3.7V・3.85Vと異なるため、「mAh×3.7」で一律に計算すると、実際の記載とずれる場合があります。なお、当サイトの一部の商品ページの解説文では、Anker 25000mAhが3.6V換算(約90Wh)、Anker 10000mAhが約37Wh(3.7V換算)というように、換算の電圧が一定ではありません。このページの一覧では、3.6Vと3.7Vの両方を並べました。

4. 「Amazon掲載情報のみ」でmAhを書いている

Belkin BoostCharge・CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W・UGREEN Nexode 20000mAhなど7台は、容量が「Amazon掲載情報(メーカー公式ページには記載がありません)」として載っています。メーカーの公式ページでWhまで確認できていない製品は、持ち込み前に本体の表示を確かめてください。

5. 「100Wh未満」という書き方

TORRAS MiniMag 5000mAhの「認証・機内持ち込み(公式)」には「PSE認証:取得済み/機内持ち込み:可(100Wh未満)」と記載され、容量は「5000mAh(定格容量との区別は記載なし)」とされています。国土交通省の資料は「160Whまで」「2個まで」という形で示されており、メーカーの「可」の記載は、航空会社の最新の規定に代わるものではありません。

6. 小さなmAhの製品

CIO SMARTCOBY DUAL(Apple Watch充電器一体)は、容量が「Amazon掲載情報(メーカー公式ページには記載がありません):950mAh」と載っており、掲載品の中で最小です。mAhが小さくてもモバイルバッテリーの区分に入るかどうかは当ページでは判断しないため、扱いは航空会社に確認してください。

08掲載のポータブル電源は、Whの数字がどれだけ違うか

参考として、ポータブル電源のWh表記も集計しました。ポータブル電源は、容量がmAhではなくWhで書かれているのが一般的です。

商品容量の記載(商品ページ)国土交通省の資料の「160Wh」との比較
BLUETTI AC2A204.8Wh160Whを超える数字
Jackery ポータブル電源 240 New256Wh160Whを超える数字
Anker Solix C300288Wh160Whを超える数字
DJI Power 1000 Mini1008Wh160Whを超える数字
Anker Solix C10001056Wh160Whを超える数字
Jackery ポータブル電源 1000 New1070Wh160Whを超える数字
Anker Solix S2000 AS2202010Wh160Whを超える数字

GEARNOTE掲載7台の仕様表より集計(2026年10月28日時点・記載のある商品のみ)。最小204.8Wh、最大2010Wh(n=7、うち160Whを超える数字は7台)。ポータブル電源が国土交通省の資料の「モバイルバッテリー」に当たるか、航空会社が受け付けるかは、当ページでは判断していません。詳しくはポータブル電源の選び方ガイドもご覧ください。

09仕様で並べたモバイルバッテリー

商品容量の記載(商品ページ)Wh(記載、または筆者の計算)重量(記載)
Anker MagGo Power Bank 10000mAh Slim(A1664)10000mAh(38.7Wh)38.7Wh(記載)約207g
Anker Nano Power Bank 5000mAh MagGo Slim(ブルー)5000mAh約18.5Wh(3.7Vで筆者の計算)約122g
Anker Nano Power Bank MagGo Plus 10000mAh10000mAh(39.2Wh)39.2Wh(記載)約215g
Anker Power Bank 10000mAh 22.5W10000mAh約37.0Wh(3.7Vで筆者の計算)約200g
Anker Power Bank 25000mAh25000mAh約92.5Wh(3.7Vで筆者の計算)595g
Anker Prime Power Bank 20100mAh 220W20100mAh約74.4Wh(3.7Vで筆者の計算)520g
Anker Zolo Power Bank 10K 30W10000mAh約37.0Wh(3.7Vで筆者の計算)約212g
Belkin モバイルバッテリー 10000mAh 45W LEDライト付き10000mAh約37.0Wh(3.7Vで筆者の計算)—
Belkin モバイルバッテリー 20000mAh 45W20000mAh約74.0Wh(3.7Vで筆者の計算)—
エレコム AC充電器一体型 EC-C57LMN 5000mAh3.6V/5000mAh 18Wh(充電式リチウムイオン電池)18.0Wh(記載)約325g
エレコム モバイルバッテリー 10000mAh EC-C03BK充電式リチウムイオン電池、3.7V/10000mAh 37.0Wh37.0Wh(記載)約233g
オウルテック 準固体電池 10000mAh OEC-LPB10024-BK10000mAh(3.85V、38.5Wh)38.5Wh(記載)約182g
ドコモ純正 準固体モバイルバッテリー01M10000mAh約37.0Wh(3.7Vで筆者の計算)約214g(ケーブルとストラップを含む)
山善 準固体電池 モバイルバッテリー YMB-A100(B)10000mAh(37Wh)37.0Wh(記載)約200g(ニュースリリース記載)
TORRAS MiniMag 5000mAh MagSafe対応5000mAh(定格容量との区別は記載なし)約18.5Wh(3.7Vで筆者の計算)110g
TORRAS MiniMag Pro 10000mAh 半固体電池10000mAh約37.0Wh(3.7Vで筆者の計算)195g
Xiaomi 33W Power Bank 20000mAh20000mAh約74.0Wh(3.7Vで筆者の計算)—

※数値は各商品ページに掲載している仕様表の記載によります。「—」は仕様表に記載のない項目です。「筆者の計算」のWhは、mAh×3.7V÷1000の目安で、メーカーの定格量ではありません。Amazon掲載情報のみの商品は、上の換算一覧に注記しています。

10機内持ち込みの前に確認したいこと(チェックリスト)

次の点を、出発前に確認しておくと慌てずに済みます。公式の記載は上の引用を、最新の内容は国土交通省と搭乗する航空会社の案内を確認してください。

  • 製品の定格量(Wh)、またはmAhと電圧(V)を確認する(Wh=mAh×V÷1000)
  • 160Wh以下か。100Wh超〜160Wh以下の場合は、別紙1の図で個数の組み合わせを確認する
  • モバイルバッテリーの個数が2個までか
  • 預け入れ手荷物には入れず、手元に持ち込む
  • 端子を絶縁テープでふさぐ、ケースや袋に個々に入れるなど、ショートを防ぐ
  • 座席上の収納棚に入れず、座席ポケットなど手元に置く
  • 機内でモバイルバッテリーを充電しない、モバイルバッテリーから他の機器を充電しないように、スマホ等は事前に充電しておく
  • 搭乗する航空会社が、より厳しいルールを設けていないか確認する

11用語

スペック表やカタログでよく目にする言葉を、見るときのポイントとあわせてまとめました。

用語意味スペック表で見るときのポイント
ワット時定格量(Wh)電池が蓄えるエネルギーの量を示す単位。国土交通省の資料でも上限の基準として使われる製品本体や仕様表で「Wh」を探す。mAhしかない場合は電圧を掛けて計算する
定格容量(mAh)電池の容量を電流×時間で示した数字電圧が書かれていないとWhに直せない。見出しは「容量」「バッテリー容量」「定格容量」など製品ごとに異なる
定格電圧(V)電池の電圧の記載当サイトの記載には3.6V・3.7V・3.85Vがある。出力側の電圧(5Vなど)と混同しない
予備の電池国土交通省の資料では、デジタルカメラ等の予備バッテリーや、電子機器から取り外した電池モバイルバッテリーとは別の区分。別紙1の図に個数の組み合わせが示されている
PSE電気用品安全法に基づく表示国土交通省の資料の表示例にもPSEマークが描かれているが、Whの確認は別に必要

12あわせて読みたいページ

容量以外の見方や、旅行に持っていく周辺用品の見方は、次のページにまとめています。

国土交通省の案内は改正されることがあります。出発前に、国土交通省と搭乗する航空会社の最新の案内を確認してください。

13GEARNOTEで比べられる機内持ち込みのモバイルバッテリー容量(Wh)

ここまでの見方をもとに、GEARNOTEに掲載しているモバイルバッテリー17商品と、Wh表記のポータブル電源3商品を並べました。各商品ページでは、仕様表・選び方のポイント・メーカー公開仕様を同じ形式で整理しています。

⚖ 先頭の4商品を並べて比較する 気になる商品は、各カードの「⚖」ボタンで比較リストに入れて、最大4つまで並べて見られます。

一覧で比べたい方はモバイルバッテリー比較もご覧ください。

14よくある質問

Q.機内持ち込みできるモバイルバッテリーの容量は、いくつまでですか?

国土交通省の資料(令和8年4月14日、別紙1)には、「ワット時定格量が160Whを超えるものは持ち込み禁止されています。」「機内持込みのモバイルバッテリーは2個(160Wh以下に限る)まで」と記載されています。また、100Wh超〜160Wh以下の製品を持つ場合は、別紙1の図で予備の電池の個数の組み合わせが示されています。航空会社がより厳しいルールを設けている場合があるため、搭乗する航空会社の指示に従ってください(確認日 2026年10月28日)。

Q.モバイルバッテリーの機内持ち込みで、160Whは何mAhですか?

Wh=mAh×V÷1000 で、電圧が3.7Vなら約43,243mAh、3.6Vなら約44,444mAhが160Whに相当します(筆者の計算)。100Whは3.7Vで約27,027mAh、3.6Vで約27,778mAhです。実際の判定はmAhではなくワット時定格量(Wh)で行われるため、製品本体の表示とメーカーの案内を確認してください。

Q.20000mAhのモバイルバッテリーは、機内に持ち込めますか?

20000mAhは、3.6Vで72.0Wh、3.7Vで74.0Whになり、160Whを下回る数字です(筆者の計算)。当サイトでmAh表記が20000mAhの製品は4台で、いずれも仕様表にWhの記載はありません。持ち込みの可否は、製品本体の定格量(Wh)、個数(2個まで)、搭乗する航空会社の指示で確認してください。

Q.機内持ち込みできるモバイルバッテリーの個数は?

国土交通省の資料には「機内持込みのモバイルバッテリーは2個(160Wh以下に限る)まで」と記載されています(適用開始:令和8年4月24日)。別紙1では、デジタルカメラ等の予備バッテリーは「予備の電池」として別の区分で個数が示されています。

Q.機内で、モバイルバッテリーを使ってスマホを充電してもいいですか?

国土交通省の資料には、「機内電源などからモバイルバッテリーへの充電は禁止されています。」「モバイルバッテリーから他の電子機器への充電をしないでください。」「電子機器の充電は、機内備え付けの電源からお願いします。」と記載されています。このうち他の電子機器への充電については、航空局からのお知らせ(配信番号111)で「法律に基づく禁止事項ではありませんが、行わないよう要請するものです。」と記載されています(確認日 2026年10月28日)。

Q.モバイルバッテリーは、預け入れの荷物に入れてもいいですか?

国土交通省の資料には「預入(受託)手荷物に入れることは禁止されています。」「必ず機内に持ち込んでください。」と記載されています。また、「持込みできなかったモバイルバッテリーなどは、宅配便などによる貨物としても航空輸送できない場合があります。」とも記載されています。

Q.mAhしか書かれていない場合、Whはどうやって調べますか?

国土交通省の資料に示された計算式「ワット時定格量 (Wh)=定格容量 (mAh)×定格電圧 (V)÷1,000」で計算します。例:10000mAh×3.7V÷1000=37Wh。当サイトの商品ページでは、エレコム EC-C03BKが3.7V/10000mAh 37.0Wh、オウルテック OEC-LPB10024が3.85V 10000mAh(38.5Wh)と記載されており、電圧が製品ごとに違います。電圧が不明な場合は3.6Vと3.7Vで幅を見て、本体の表示を確認してください。

※本ガイドは一般的な考え方をまとめたもので、特定の製品の効果や安全性を保証するものではありません。使用方法・注意事項は必ず各製品の取扱説明書とメーカー情報をご確認ください。価格・在庫は変動するためAmazon商品ページでご確認ください。