除湿機は、「方式」によって得意な季節や使い勝手が変わる家電です。梅雨の部屋干しだけでなく、冬の結露が気になる時期にも使われますが、季節によって向く方式が異なる傾向があります。このページでは、方式の違いと仕様表の読み方、使う場面ごとの考え方を整理しました。
除湿機は、湿気を取り除く仕組みによって大きく3つに分けられます。以下は一般的な傾向で、実際の使い勝手は機種ごとの仕様や取扱説明書で確認してください。
| 方式 | しくみ | 一般的な特徴 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|---|
| コンプレッサー式 | 冷やした部分に空気を通し、水分を結露させて取り除く | 気温が高めの時期に除湿しやすい傾向があり、消費電力は比較的小さめ | 気温が低い時期は除湿量が落ちる傾向がある。コンプレッサーの運転音がある |
| デシカント式(ゼオライト式) | 乾燥剤で湿気を吸着し、ヒーターで湿気を飛ばして排出する | 気温が低い時期でも除湿しやすいとされる。コンプレッサーが無く比較的静かな機種もある | ヒーターを使うため消費電力が大きめになる傾向があり、室温が上がりやすい |
| ハイブリッド式 | コンプレッサー式とデシカント式の長所を組み合わせて、季節に合わせて切り替える | 一年を通して使いやすい設計。大きめの機種が多い | 構造が複雑で本体が大きく重くなる傾向がある |
| 除湿剤(置き型) | シートや吸湿剤で湿気を吸う | 電源不要で、クローゼットや押し入れの小さな空間向け | 除湿量には限りがあり、部屋全体の湿気対策や洗濯物の乾燥には向きにくい |
「衣類乾燥除湿機」という名前の機種は、除湿に加えて洗濯物を乾かすための送風・運転モードを備えたものです。ここでは主に電気式の除湿機を取り上げます。
1日あたりに取り除ける水分量の目安で、数字が大きいほど除湿力が高い傾向があります。定格値は規格で定められた条件で測った値で、実際の除湿量は部屋の温度や湿度で変わります。電源周波数(50Hz/60Hz)によって値が異なる機種も多く、コロナ CD-P63A3は5.6/6.3L/日、シャープ CV-T71は6.3/7.1L/日と、周波数別に表記されています。使う地域の周波数の値で比べましょう。
除湿できる広さの目安は、「木造」「プレハブ」「鉄筋(コンクリート造)」など建物の構造別に表記されます。木造のほうが数字が小さくなる傾向があるため、数字の小さい木造の値で比べると、実際の使い方との差が出にくくなります。アイリスオーヤマ DDD-50Eは木造6畳/プレハブ10畳/鉄筋13畳、三菱電機 MJ-P180RXは一戸建(木造)和室で最大約19〜23畳と記載されています。
タンクが大きいほど、水を捨てに行く回数は少なくなります。コロナ CD-P63A3は3.5L、アイリスオーヤマ DDD-50Eは約2.5L、三菱電機 MJ-P180RXは約4.7Lと記載されています。さらに、ホースをつないで排水できる連続排水に対応した機種は、三菱電機 MJ-P180RXやシャープ CV-T71のように、タンクの水を捨てる手間を減らせます。
部屋干しが目的なら、洗濯物の量と乾燥時間の目安を確認します。当サイトの仕様表では、コロナ CD-P63A3が「2kg相当の洗濯物で約173分」、シャープ CV-T71が「2kgの洗濯物で約167分」、三菱電機 MJ-P180RXが「2kgの洗濯物を約2時間弱」と、いずれも商品ページの記載として載っています。条件は各商品ページと取扱説明書で確認してください。
寝室や夜間に使うなら運転音の数値を確認します。コロナ CD-P63A3は衣類乾燥時で38/36dB(50/60Hz)と記載されています。コンプレッサー式は運転音が出やすく、デシカント式は比較的静かな傾向とされますが、機種ごとの数値で比べるのが確実です。
置き場所や移動のしやすさは、サイズと重さで変わります。コロナ CD-P63A3は7.7kg、アイリスオーヤマ DDD-50Eは約7.8kg(消費電力590W)、三菱電機 MJ-P180RXは14.9kg(消費電力360W)と記載されています。サーキュレーター機能(首振り)、湿度設定、冬モードなどの補助機能も、仕様表で確認できます。
| 商品 | 方式 | 定格除湿能力 | 広さの目安 | タンク・排水 | 仕様表の主な特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| コロナ CD-P63A3 | コンプレッサー式 | 5.6/6.3L/日(50/60Hz) | 木造7畳・鉄筋14畳まで(50Hz) | 3.5L | 切タイマー2・4・8時間・運転音38/36dB・日本生産 |
| シャープ CV-T71 | コンプレッサー方式 | 6.3/7.1L/日(50/60Hz) | 8〜16畳(50Hz)/9〜18畳(60Hz) | 24時間連続排水に対応(ホースをつなぐ場合) | プラズマクラスター7000搭載・ほぼA4サイズの設置面積 |
| シャープ CV-T190 | コンプレッサー方式 | — | — | — | プラズマクラスター7000搭載・部屋干し対応と記載 |
| アイリスオーヤマ DDD-50E | デシカント式 | 5.0L/日 | 木造6畳/プレハブ10畳/鉄筋13畳 | 約2.5L | サーキュレーター首振り3段階・タイマー2/4/8時間・消費電力590W |
| アイリスオーヤマ IJD-I50 | デシカント式 | 5L/日 | 13畳 | — | サーキュレーター内蔵・首振り・タイマー付き |
| 三菱電機 MJ-P180RX(サラリPro) | コンプレッサー式 | 18L/日(60Hz時) | 一戸建(木造)和室 約19畳/約23畳 | 約4.7L・連続排水(市販ホース) | 湿度設定50〜70%・冬モード・内部クリーン機能・消費電力360W |
| パナソニック F-YHVX120-W | ハイブリッド方式 | — | 〜25畳(床面積82平方メートルと掲載) | — | ナノイーX搭載・ツインルーバー・衣類乾燥 |
※数値は各商品ページに掲載している仕様表(メーカー・Amazon商品ページの記載)によります。「—」は仕様表に記載のない項目です。除湿能力や畳数の測定条件は商品ごとに異なるため、単純比較はできません。
衣類乾燥モードのある機種で、洗濯物の量に対して除湿能力に余裕があるものが候補です。気温が高い時期はコンプレッサー式が使いやすい傾向があります。洗濯物の間隔をあけて干し、風を当てるとより乾かしやすくなります。風を回すにはサーキュレーターの選び方も参考になります。
気温が低いと、コンプレッサー式は除湿量が落ちる傾向があります。デシカント式やハイブリッド式、冬モードを備えた機種が候補になります。暖房と加湿を併用する季節は、湿度計で確認しながら使いましょう(加湿器の選び方ガイドも参照)。
運転音の数値と、タンク容量が就寝時間に合うかを確認します。ほぼA4サイズの設置面積と記載されたシャープ CV-T71のように、省スペースな機種もあります。
除湿能力の大きい機種や、連続排水に対応した機種が向いています。三菱電機 MJ-P180RXは18L/日(60Hz時)で、約6kgまで一気に乾燥できると商品ページに記載されています(条件は商品ページ参照)。重い機種はキャスターの有無も確認しましょう。
除湿機とは別に、ふとん乾燥機や靴乾燥機も選択肢です。ふとん乾燥機・衣類乾燥機の選び方ガイドもご覧ください。
ここまでの見方をもとに、GEARNOTEに掲載している除湿機・衣類乾燥除湿機を、方式の違いが分かるように並べました。各商品ページでは、仕様表・選び方のポイント・メリットデメリットを同じ形式で整理しています。
季節と使い方によります。一般的に、気温が高めの時期はコンプレッサー式、気温が低い時期はデシカント式が除湿しやすい傾向があります。一年を通して使うなら、ハイブリッド式という選択肢もあります。消費電力や運転音、本体の大きさも機種ごとに異なるため、仕様表で比べてみてください。
機種によって異なります。連続運転の可否や、満水時の自動停止の仕様は取扱説明書に記載されています。タンクが満水になると停止する機種が多いので、就寝中の運転ではタンク容量や連続排水の有無を確認しましょう。
洗濯物の量、素材、部屋の温度・湿度、干し方によって大きく変わります。商品ページに載っている乾燥時間は一定の条件での目安なので、実際の使い方では前後する可能性があります。間隔をあけて干し、風を当てると乾かしやすくなります。
方式や運転モードで変わります。一般的にデシカント式は消費電力が大きめになる傾向があります。「消費電力(W)÷1000×使用時間×電力量料金の単価」が目安です。消費電力は商品ページや取扱説明書で確認してください。
使うたびに水を捨て、取扱説明書に沿って洗うのが基本です。水をためたままにすると、においや汚れの原因になることがあります。フィルターのお手入れ方法も、機種ごとの取扱説明書に従ってください。
※本ガイドは一般的な考え方をまとめたもので、特定の製品の効果や安全性を保証するものではありません。使用方法・注意事項は必ず各製品の取扱説明書とメーカー情報をご確認ください。価格・在庫は変動するためAmazon商品ページでご確認ください。